
最近はペンの話題が多いなぁ。
スタイラス内蔵多機能ペンは様々な場面で使い勝手がいいが、それはカバンを携行していたり、ポケットの多い衣服を着用していたりする場合に限定される。
夏場、カバンを持たずにPDAだけを持って外出しようとすると、自分の服装に収納スペース(=ポケット)が少ないことも珍しくない。
これは女性に顕著だと思われるが、真夏の服装になれば、男性だって似たようなものだ。
そこで、「ポケットに頼らずに収納/携帯できる」「PDA本体に内蔵しない、汎用型」「一定の使い勝手を備える」を条件に、改造スタイラスを用意してみる。
使ったのは、各社のミニボールペンと、中のボールペンリフィルと取り替えて使うスタイラスリフィル。
ただし。
リフィルが交換されたミニボールペンは、完全にスタイラスとしてのみ機能し、紙に筆記をすることができなくなる。あくまで、PDAとともに持ち歩くことを目的としたため、このあたりは大きく妥協しなければならない。
まずは、ゼブラのpenpod。
このミニペンは、ストラップホールなどにぶら下げて携行するのが基本スタイル。
ペンとして使いたいときは、簡単なネジ式になっている本体部分をキャップ部分から捻って外し、バネの力で自動的に伸びた本体で筆記する。
取り外した本体はグリップするのに最低限の長さとなる。
万年筆のように、キャップを本体の尻に逆付けして丈を稼ぐことはできない。
普段はペン先が収納されているため、印鑑や、ミニマグライトのように見える。
収納時には小さく収納し、使用時には伸びるという柔軟さが長所と言える。
対して欠点は、基本的には両手を使わないと筆記形態にできないことだろう。厳密に言うと片手で外せなくもないが、十分に注意しないと中のバネの力(意外に強力)で本体部分が豪快に空中へと飛び出していく。
これは、出先ではあっという間に紛失してしまう可能性が高い。
もうひとつは、トンボのPFit。
このミニペンは、本体のコンパクトさに見合わない大型のクリップが特徴で、ちょうど、女性が使う髪どめのようなカタチをしている。
この大きなクリップのおかげで、ポケットの少ない夏場の服装でも、襟元、パンツの裾、ベルトループといった場所にざっくりと止めておける。
このクリップはノックして出したペン先をリリースする機能も備えており、うっかりペン先を収納し忘れる心配もない。さらに、ペンをグリップした際にはこのクリップ部分も握り込むカタチとなり、単なるクリップ機能を超えたクリップと言える。
このミニペンの場合、PDAとともに持ち歩くというより、収納場所がなくても取り合えず身体のどこかに留めておけるという気軽さが最大のメリットだと思われる。
一長一短があるが、どちらも非常にユニークなコンセプトで開発されたミニペン。
スタイラスに改造しても、そのユニークさは変わらない。