■ 眩い輝きを残して、その彗星は消えていった
当時、日本一の人気を誇った音楽プロデューサーの秘蔵っ子であり、同時に想い人だった新人アーティスト、華原朋美。
同時期に絶大な支持を集めた安室奈美恵やglobeのKEIKO同様、圧倒的な声域の広さとリズム感の良さで、リリースする楽曲が次々とヒット。デビューからさしたる期間を置かずにミリオンセールスを達成した。
芸能活動後期ではヒットに恵まれなかった。
細く長く活動を続けるも、それまでの心理的ストレスが積み重なったためか、芸能界引退を余儀なくされた。
もっとも活躍していた時期の楽曲をあらためて聴いてみると、その荒削りながら底深い才能に驚かされる。
彼女がいい楽曲に恵まれ、歌手としての活動を続けていたとしたら、後年大化けしていたのではないか...と、切ない妄想をしてしまう。
この楽曲のPVを観て微笑ましい気持ちになれるのは、彼女が包まれていた愛情が滲み出て、観る者に共感を与えていたからなのかな、と感じる。
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