■ フォーン・ブース
ド派手な身なりでニューヨークの町を闊歩する宣伝マンのスチュは、不倫相手に電話するため、公衆電話ボックスに入る。
愛人との語らいを終えた後、たった今受話器を置いた公衆電話から、コール音が鳴り響く。
電話を取るスチュ。
電話の声が言う。
君はその公衆電話から一歩も外に出るな。
スチュは声の言うとおり、電話ボックスから出られなくなる。
声の主が狙いを定める狙撃銃が、彼に照準を合わせていたからだ...
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相変わらすコリン・ファレルは暑苦しく軽薄な感じで、今回の役でも優秀なパブリストには見えない。
しかし今回の作品で彼は見栄っ張りの口八丁なお調子者を演じているので、そういう印象はむしろ役にピッタリと言える。
とするとこのキャスティングは狙ったものであり、実に巧妙な配役がなされているということなのか。
そう考えるとすごい!
それにしてもこの脚本、舞台むけだなぁと思う。
場面はほとんど電話ボックスの周囲で展開し、登場人物も最小限。
尺も短く、集中して一気に鑑賞できる。
地味だが秀作。