■ シャア専用ズゴックの一撃に沈むジムはなぜ美しいのか
シャア専用ズゴックの一撃に沈むジムはなぜ美しいのか - ITmedia エンタープライズ
アニメ『機動戦士ガンダム』をご存じだろう。サンライズが制作し、1979年から80年にかけて放映された伝説的なロボットアニメである。中でもファンの間で名場面の1つとして挙げられているのが、南米ジャブローの基地において、ジオン軍のシャア大佐が操縦する「シャア専用ズゴック」という赤いモビルスーツが、その鋭い刃の付いた右腕で、連邦軍の量産型モビルスーツ「ジム」のコクピット部分である胸部を一撃で貫き、ジムが地に沈んでいくシーンである。
検索エンジンの画像オプションで、「ジム ズゴック」でサーチすれば、そのシーンをプラモデルによるジオラマで再現した人の誇らしげな作品に出会うことができる。
この場面で人々の心を打ったのは、シャア専用ズゴックの鮮やかな攻撃力では決してない。そうではなく、ジムが崩れ落ちる様なのである。
ジムは、量産型ガンダムとして開発された。連邦軍の切り札として作られたガンダムとは異なり、それこそモジュール化された部品で製造され、コスト削減のために装甲も薄い。実はそれは、製造業者がPLMシステムによって目指す、低コストで効率的に開発できる製品と同じコンセプトなのである。
製品ライフサイクル管理(PLM)に関する記事に踊るガンダム関連のワード。
少々古い記事だし、内容がどうこうではなく、ITmedia エンタープライズにこういう記事が載ってしまうことがツボだろう。
製品ライフサイクル管理(PLM)の特集を展開していく中で分かったことは、競争の激しい市場環境でいかに製造コストを抑えるかに製造業者の意識が集中していることである。部品の共通化、標準化、モジュール化といったキーワードを聞いて、効率の追求として納得する一方で、無機質な感覚を覚える人も少なくないのではないか。
しかし、「モジュール化された製品だから無機質である」という結論にたどり着くのは必ずしも適切でない。
この文章を説明するのに、ガンダム話を持ってくるあたり、ライターはガノタである可能性が高い。
ていうかガノタ決定。
これでいいのかITmedia。