そういえば自分はジーンズが好きなんだったと急に思い立ち、近くの量販店に足を運んだ。
もう何年も新しいジーンズを買ってない。かつては毎年のように買っていたのに。
今愛用しているLee Cowboy 101Bだって、97年頃購入した10年選手だ。
久しぶりにノンウォッシュデニムの酸っぱい匂いを嗅ぎたい、そう思った。
店に出向くと、まっすぐにLevisのコーナーへ向かった。
買おうと思っているジーンズは決まっている。
501XX。
XXがレギュラーラインナップになったのって、どのくらい前からだろ?
本物のビンテージ501を買えない自分にとっては、これが最良の選択だと感じた。
ノンウォッシュの501XXは、シュリンクトゥフィットが特徴だ。
つまり、洗濯すると大きく縮む。
縮めて、身体にフィットさせる。
だから、購入後すぐに裾上げするわけにはいかない。
一度家に持ち帰り、洗濯をしなければならない。
それも一度の洗濯では十分とは言えない。
縮みも、生デニムの糊落としも、2~3回の洗濯でやっと完了となる。
それが終わったらもう一度ショップに持っていく。
そこで初めて裾上げできる訳だ。
裾上げしてもらっても、まだ穿けない。
上げてもらった裾のタタキ部分(折り返して縫った部分)にミシン糸の突っ張りによるよじれのアタリを出すため、もう一度洗濯をする。
そして完全に乾燥し、完成となる。
ここまでで、洗濯を3回もしている。
そしてやっと着用できる。ふぅ。
こんな調子で手をかけるから、愛着がわかないわけがない。
蒼色が深すぎてほとんど黒に見える新品のジーンズだが、毎日の生活の中で少しずつ色落ちし、いい具合に成長していくだろう。
...主人である自分とともに。
3年後が楽しみだ。

日本製 リーバイス501XX 1955モデルノンウォッシュ(リジット)ヴィンテージ55501-0017